2023年1月26日木曜日

市場出荷

年が明け、もう1月も下旬になりますね。
寒さが厳しいこの時期ですが、露地野菜のキャベツは
昨年から収穫が続いています。

まだまだ収穫出来るキャベツは沢山ありますので、
直売所の出荷だけでなく、市場出荷もします。


今回は1箱8個(Lサイズ)詰めで揃えます。
詰め方の「こつ」は、箱にみっちり詰め込みますので、
キャベツ同士が傷つかないように外葉を多めに残して
少し斜めに置き、葉脈の向きを揃える事で
整って見えます。


この時期、キャベツの外葉が少し紫色がかっていますが、
これは、美味しいキャベツのサイン。

低温に当たるとアントシアニンと言う色素を生成し、
葉が紫色に変わります。
アントシアニンはポリフェノールの1種ですので
食べても問題ありません。

キャベツは寒くなると凍らないように糖を蓄えますので、
紫色の葉は美味しいキャベツのサインとなります。


今回は8個詰め10箱の収穫です。


泥ネギと一緒に、近隣の市場へ出荷となりますが、
さぁ、いくらで競り落とされるでしょうか。

(蔬菜作物 榎本)











2023年1月20日金曜日

冬本番

 

1月も半ばを過ぎ、寒い冬も本番となってきました。

果樹部門でも、剪定時期の本番を迎えています。

センターの圃場では、ブドウの剪定として、長梢剪定と短梢剪定に分けて行っています。

巨峰(1部を除く)は長梢剪定、そのほかの品種はすべて短梢剪定です。

この品種はロザリオロッソです。昨年は花が咲かず、収穫はできませんでした。今年は樹の状態が落ち着いてきたので、数年ぶりに収穫ができるのでは、と期待しています。赤系のブドウの中では、着色しやすく香りもよいので楽しみです。


こちらのブドウはアレキ(マスカットオブアレキサンドリア)です。種有りブドウとして管理してきましたが、今年は種無しにしようと考えています。ただ種無しにすると香りが弱くなるので、種無しで食べやすいことを売りにして栽培する予定です。










こちらはクルガンローズです。昨年は数は少ないですが収穫できました。今年は名前にある通りバラ色に着色するように房の日当たりに注意して管理する予定です。












そしてこれは瀬戸ジャイアンツです。
昨年はこちらも数は少ないですが収穫できました。
今年は、名前の通り粒をより大玉にできるように、摘粒の加減に
注意して管理する予定です。









短梢剪定は、芽の出る位置が判別しやすいので管理はしやすいです。ただ強剪定となるので暴れやすい、という点に注意が必要です。
ブドウの剪定が終わると、いよいよナシの剪定が待っています。
まだ春は先です。

櫻井(果樹・加工)







2023年1月13日金曜日

寒さに耐えています

 あけましておめでとうございます
 2023年もよろしくお願いいたします

ブログでは書きそびれていましたが
今年度も茎ブロッコリーを栽培しています
過去の記事はコチラ
https://kajusosai1.blogspot.com/2022/02/blog-post_16.html

定植時(9月28日撮影)
順調に生長し花蕾が上がってきました(11月30日撮影)

12月に入り収穫が始まりました
このように調整して出荷しています
過去の失敗から早めに防鳥網を張りました
(12月16日撮影)
(1月5日撮影)
少し株が弱っていましたが
寒さに耐えて頑張っています

今年こそヒヨドリに食害されないことを
願っています…

(蔬菜作物 山崎)

2022年12月28日水曜日

ギンバイカの実

  現在センター内のギンバイカに実が付いています。

 ギンバイカはフトモモ科の常緑低木で、6月から7月にかけて芳香のあるウメの花に似た雄しべが長く5弁の白い花が咲き、晩秋から冬にかけ黒紫色の果実が付きます。

 ハーブとして「マートル」とも言い、葉にも芳香があり肉料理などに利用されるようです。また葉から精油も取れるようです。

 私は食べたことがありませんが、黒紫色に熟した実も芳香と甘みがあり食べられるようです。

 

ギンバイカの実(2022年12月26日撮影)


ギンバイカの花(6月~7月頃)

 ヨーロッパでは昔から神聖な木とされ、結婚式で使用されていることから「祝いの木」とも言われています。


(造園樹木 本間)


2022年12月15日木曜日

彩るカリフラワー

 寒さがより一層厳しくなり、先日センターでも霜が降りました。

今回のブログでは、カリフラワーについてお伝えします。

現在、センターではスノークラウン、オレンジブーケ、バイオレットクイン、遠州あか花やさい、グリングリーンを栽培しています。


スノークラウンは、花蕾が白いカリフラワーです。適期栽培では定植後70日程度で収穫できる早生品種になります。生育旺盛で栽培が比較的容易です。大玉で緻密にしまり肉厚で品質に優れた品種になります。


オレンジブーケは、花蕾が淡いオレンジ色のカリフラワーです。中早生種になります。オレンジ色の花蕾はピーマン並のカロテンを含み、加熱調理後も変色が少なく食味がよいのが特徴です。


バイオレットクインは、花蕾が紫色のカリフラワーです。生育旺盛で早生品種になります。濃紫色の花蕾ですが、熱を加えると明るい鮮緑色に変化します。茹で汁が鮮やかな青色で綺麗です。











遠州あか花やさいは、花蕾が赤紫色のカリフラワーです。定植後100日前後で収穫できる中生種になります。ドーム状の形状で在圃性が高く、完熟して大型に育てるとやや扁平の形状になります。

グリングリーンは、花蕾が鮮やかな鮮緑色のカリフラワーです。定植後70〜80日に収穫できる中早生種になります。


生育に少々ばらつきがありましたが現在順調に収穫を行っています。

(蔬菜作物 笹沼)






2022年12月9日金曜日

西洋ナシの紹介②

今年もあと少しとなりましたが、今回は沼田農場で栽培されている西洋ナシを紹介します。


ぜひ、こちらもご覧下さい。

①https://kajusosai1.blogspot.com/2020/11/1.html

②https://kajusosai1.blogspot.com/2022/03/blog-post.html


①ゼネラル・レクラーク

果皮が黄金色の大玉品種です。やや酸味があり、果肉が軟らかいのが特徴です。



②バラード

山形県農業試験場で育成されました。西洋ナシ品種の中では糖度が最も高い品種です。



                                   佐々木(果樹)

2022年12月2日金曜日

ウリ科抑制栽培4

播種からお伝えしていましたウリ科抑制栽培のブログ、
いよいよ収穫となりました。

今回のブログでは、収穫果実についてお伝えします。

まずはメロンです。

9月上旬に交配受粉され、その後約55日で収穫予定でしたが、
今年の10月は天候も悪く気温も低かったので
収穫期がずれ込んでいました。

写真の果実(FRアムス)は11月中旬の収穫です。


天候が悪い中、果実はしっかり肥大してくれまして、
果重は2㎏弱ありました。


標準果重は1.5㎏くらいですから十分な肥大ですね。

試し切りをして糖度確認すると13度の糖度。
少し物足りないですね。15度は欲しいところです。

糖度の低さの原因は10月の天候の悪さと
養液栽培の培養液循環ポンプが漏電で止まってしまい、
地上部が萎れるアクシデントがあり、
その後の生育が思わしくなかった事です。


そんな時は、十分追熟させ、メロンの香りが強くなり、
持った時に弾力が出て来るまで待ちます。

そうすると、糖度の低さを感じさせないほど、
食味よく食べる事ができます。


次は小玉スイカです。
写真の果実(姫まくら)は果重1.8㎏ほど、
標準果重は2.0㎏ですので少し小ぶりの果実です。
果皮の艶も良く、縞がしっかり出ています。


試し切りしますと、
赤い可食部分が薄緑色の外果皮まであり、
果肉は「シャリ感」が強く仕上がりました。


しかし、ちょっと甘みが物足りないかと、
糖度を測ると11度。12度は欲しかったですね。

この原因も10月の天候の悪さからとなります。


それでも、形の揃った果実はそこそこ収穫出来ましたので、
良しとしましょうか。

次回、栽培する機会がありましたら、
甘みの強い果実を収穫したいものです。


以上、メロンと小玉スイカの抑制栽培を
播種から収穫までご紹介しました本ブログ、
今回が最後となります。

次回は真冬の時期の野菜栽培をご紹介いたします。

(蔬菜作物 榎本)