2019年1月18日金曜日

コマツナ


2019年の1月も気がつけば半ばを過ぎました。
外は真冬の寒さですが温室の中は
ポカポカと暖かく
野菜がすくすくと育っています。
 水耕栽培の温室では様々な野菜を栽培していますが
今回はその中から“コマツナ”に
ついて紹介したいと思います。
コマツナ(小松菜)は「ツケナ」の一種。
ツケナとはアブラナ科アブラナ属に分類される
結球しない葉菜類のことでチンゲンサイやタアサイなども
この仲間に含まれます。
コマツナは江戸時代に現在の江戸川区小松川で作られていたので
この名前がついたとされていますが
今では幅広い地域で栽培されています。

栄養価が高くクセの無い味で食べやすいのが魅力で
お浸しや野菜炒めの具など幅広く使えるため
緑楽来でも年間を通して人気があります。
水耕栽培での播種から収穫までの日数は
夏期で4週間ですが
冬期だと56週間ほどと栽培期間が長くなります。
(蔬菜作物 山崎)

2019年1月16日水曜日

冬の野菜畑・水田

1月も下旬に入り、寒さも厳しくなりました。今回はこの時期の露地の畑や水田を紹介します。

これは前回のブログにも登場したハクサイです。寒さの厳しい中でも収穫は続いています。順調に収穫・調整が進んで、残り少なくなりました。
寒さで結球した部分が傷まないように、ひもで外葉を縛っています。
これは水田の状態です。すじ状に草が生えているのがわかるかと思います。

これはすじ状の部分を拡大した画像で、冬の時期に水田で緑肥用に栽培しているライ麦が発芽をし始めて、冬越しをしているところです。



これは秋冬ネギです。11月上旬~2月下旬にかけて収穫時期で、今年の冬は例年よりも緑の部分が枯れずに残っています。
11月に収穫が始まったころには、向かって右側の道の手前まであった秋冬ネギも順調に収穫・調整が進んで、残り半分になりました。

収穫が終了した露地の畑は耕うんして、春からの野菜の栽培に備えます。


寒さの厳しいこの時期、露地の出荷品目は少なくなりますが、ハクサイやネギなどといったこの時期ならではの冬野菜の収穫・出荷が続きます。



                                          (蔬菜作物 中村)











2019年1月8日火曜日

有楽椿

  現在当フィールドセンターのハウス内では、有楽椿(ウラクツバキ)が開花しています。

  有楽椿は、織田信長の実弟で茶人でもある織田有楽斎長益が茶花として愛用したことに由来します。
  室町時代の頃に中国から導入されたツバキ属の原種と、日本のヤブツバキとの間にできたとも言われていますが、定かではない様です。また関東では太郎冠者(タロウカジャ)の名で呼ばれることもあります。



  開花期は12月~4月と長く、紫色を帯びた桃色の一重、中輪、筒咲き~ラッパ咲きで微香があります。

(造園樹木  本間)

2018年12月26日水曜日

サトイモの毛羽取り


寒さも厳しくなりました。今回のブログではサトイモの収穫後の調整作業を紹介します。

これは収穫して、子イモや孫イモに分けたサトイモです。いろいろな大きさのものが混ざっています。

調整前に画像のような小ぶりのイモ、しなびたイモは別にします。そして大きなものは毛羽取りという調整作業を行います。
これは毛羽取り前のサトイモです。表面には泥がついています。
これがサトイモの毛羽取り機です。
イモを入れる部分に適量、イモを入れます。
あとは機械を動かして、表面の毛羽を取る部分に転がしていくだけです。
 毛羽取りした後のサトイモです。表面がきれいになっているのがわかると思います。


サトイモは直売所で1月~2月位まで出荷します。品種はけんちん汁に最適の“土垂”です。
 
 

早いもので、今年も、あっという間の一年でした。ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。

                                        (蔬菜作物 中村) 

2018年12月21日金曜日

木枯し1号、不発

暖かい晩秋でした

39年ぶりに 吹かなかった
『木枯し1号』


なかなか散らない ウメの葉


残った葉は 
せん定作業の支障となります


樹形が見通せず
背中に葉が入ったりもして


ずっと続いた暖気のせいで
きれいな紅葉が長く楽しめましたが


台風による塩害で傷んだ葉も
見事な色づきでした


絡まったツタも
真っ赤に染まりました


そんな暖気も
寒気の南下と北風で
はらはらと 散り始めました


だれにも踏まれていない
落ち葉のじゅうたんは
早朝の楽しみです


そろそろ 冬本番
『北風小僧の寒太郎』の出番かと


気をひきしめて
せん定作業に入ります
(果樹加工 むらた)







2018年12月13日木曜日

メロン抑制栽培 その③

抑制栽培のメロン、3回目のご紹介ですが、もう収穫のご報告です。

試験的に7/27播きと8/3播きで、一週間ずらして播種しましたが、
収穫時の果実の状態はどうでしたでしょうか。


まずは7/27播きです。収穫は11/1でした。



収穫時期の目安は以前お伝えしました通り、離層が出てきてからの収穫です。
落ちる前に収穫と言うよりも、落ちる寸前までならしておきます。
しっかり果実とへたの境目に裂け目が出来ています。


次は8/3播種です。


一週間遅く播きましたが、ほぼ7/27播きと同じ時期に収穫でした。

写真の株は列の端で栽培していましたので陽当たり等の条件が良いので、
他の同じ8/3播きのものより早目の収穫となりました。

こちらも離層が出てきてからの収穫です。



果実を並べましたらこんな感じです。
7/27播きは(右)2kg以上ありました!標準より大きいです。
8/3播きは1.5kg位で標準的な大きさです。


さて、割ってみますと・・・



縦画像ですみません。上が8/3、下が7/27です。
しっかり種子が出来ていて、肉質も問題ありません。
では糖度はどうでしょうか
(糖度を測るのに種子近くの果肉を削りました)

7/27播きは、15.5度ありました。
8/3播きは、14度でした。

8/3播きの14度でも問題ないのですが、
この違いは、おそらく生育の後半に寒さが来て、7/27播きの方は気温が
低くなる前に熟期を迎え、8/3播きは後半の寒さで樹体の生育が
抑えられたと思われます。
暖房機で加温すれば良いのですが、燃料代をかけずに収穫まで
行きたかったので、このような結果となりました。

来年度もメロンの抑制栽培を続けるなら、今年度の結果から
7月中旬から下旬ころには播種したいと思います。

ちなみに15株ほど、別の品種も栽培していました。
品種名は「ビレンス」と言います。


果皮はクリーム色でネットが無く、果肉は緑色。
肉質緻密で、さわやかな食味と言われています。



抑制栽培向きでは無く、8/3播きでしたが熟期がアムスより短かったので、
とても良い品質のものが収穫出来ました。

来年度も栽培をするのであれば、ぜひとも取り入れたい品種です。


3回に渡ってご紹介しました「メロン抑制栽培」、今回で終了です。
ありがとうございました。

(蔬菜作物 榎本)









2018年12月7日金曜日

あと1か月

暖かい日が続いていますが、もう12月になってしまいました。
先週、柿の収穫が終了しました。

これは、甘柿の次郎です。ぎりぎりまで樹に残しておいたので、色付きはよいです。

こちらは、甘柿の富有です。次郎より色付きやすい品種です。

並べてみると違いがはっきりわかります。

こちらは、アルコール脱渋した渋柿の平核無です。樽出しの真っ最中です。この平核無、試しにドライアイスを使って脱渋を行ってみたところ、およそ1週間ほどで渋味がぬけていました。果実のかたさについてはまだはっきりしなかったので、来年もう一度試してみたいと思います。

櫻井(果樹・加工)