2019年1月30日水曜日

メロンのあとは青梗菜

私のブログでは、11月にメロンの抑制栽培が終わりました。
このハウスでの次の栽培は、春播きのメロンを3月のお彼岸あたりの定植で予定しています。
しばらく養液栽培の設備が空きますので、何か栽培を始めようかと思います。


栽培期間が長い野菜はダメですので、何か葉物野菜でと考えました。


そこで、青梗菜(チンゲンサイ)を思いつきました、ちなみにチンゲンサイの栽培を
日本で最初に確立したのは、柏市内にある農家さんですので、柏市での栽培も
盛んな野菜となっております。


12月3日、200穴のセルトレイに播種しました。
写真は播種後18日の苗です。定植適期を迎えました。


定植はメロンの栽培後の培地を、そのまま使います。
メロンの残った根株を取り除き・・・


12月21日、根株あとの間に2株ずつ植えていきます。


一週間後、12月28日です。


根が活着し、葉が広がって見えます。

次は年明け1月2日です。


茎が太くなってきました。

1月7日です。


これくらいだと、もうミニチンゲンサイで食べられそうですね~。

1月11日です。


葉が丸みをおびて、大きく広がってきました。

1月18日です。


播種後7週目でもう形はチンゲンサイですね。
これから草丈も伸びて株元はもったりと膨らみ、
チンゲンサイ本来の形になっていきます。


あと10日くらいで収穫開始でしょうか。
次のブログの時は収穫が終わっているかもしれませんが、
立派に育ったチンゲンサイの収穫を、ご紹介できればと思います。

(蔬菜作物 榎本)





















2019年1月25日金曜日

冬真っ只中

1月も中旬を過ぎ、寒さも本格的になってきました。
果樹部門では剪定の真っ最中です。

ガラス温室のイチジクです(ドーフィン)。元から2芽を残して切り返していきます。切り口には癒合剤を塗布します。

樹を植え付けてから10年以上たっているので、若い枝に更新しています。

こちらは、ブドウ(ピオーネ)です。短梢剪定をおこないます。普通ブドウをこのように強く切り返すと枝ばかり伸びて、花が咲いても花ぶるいをして、結実せずに落ちてしまいます。そのために、植物ホルモン(ジベレリン)を使って強制的に結実させます。

ブドウも、元から2節の芽を残して切り返します。

これはカキ(平核無)です。これから剪定をおこないます。一番先端の大き目の芽から、春に枝が伸びてにその枝に花芽がつきます。ですから、この部分を剪定の時に切ってしまうと実はとれません。
今年はサクラの開花時期が昨年より早くなるという情報がありました。剪定も早めに終わらせたいものです。

櫻井(果樹・加工)

2019年1月18日金曜日

コマツナ


2019年の1月も気がつけば半ばを過ぎました。
外は真冬の寒さですが温室の中は
ポカポカと暖かく
野菜がすくすくと育っています。
 水耕栽培の温室では様々な野菜を栽培していますが
今回はその中から“コマツナ”に
ついて紹介したいと思います。
コマツナ(小松菜)は「ツケナ」の一種。
ツケナとはアブラナ科アブラナ属に分類される
結球しない葉菜類のことでチンゲンサイやタアサイなども
この仲間に含まれます。
コマツナは江戸時代に現在の江戸川区小松川で作られていたので
この名前がついたとされていますが
今では幅広い地域で栽培されています。

栄養価が高くクセの無い味で食べやすいのが魅力で
お浸しや野菜炒めの具など幅広く使えるため
緑楽来でも年間を通して人気があります。
水耕栽培での播種から収穫までの日数は
夏期で4週間ですが
冬期だと56週間ほどと栽培期間が長くなります。
(蔬菜作物 山崎)

2019年1月16日水曜日

冬の野菜畑・水田

1月も下旬に入り、寒さも厳しくなりました。今回はこの時期の露地の畑や水田を紹介します。

これは前回のブログにも登場したハクサイです。寒さの厳しい中でも収穫は続いています。順調に収穫・調整が進んで、残り少なくなりました。
寒さで結球した部分が傷まないように、ひもで外葉を縛っています。
これは水田の状態です。すじ状に草が生えているのがわかるかと思います。

これはすじ状の部分を拡大した画像で、冬の時期に水田で緑肥用に栽培しているライ麦が発芽をし始めて、冬越しをしているところです。



これは秋冬ネギです。11月上旬~2月下旬にかけて収穫時期で、今年の冬は例年よりも緑の部分が枯れずに残っています。
11月に収穫が始まったころには、向かって右側の道の手前まであった秋冬ネギも順調に収穫・調整が進んで、残り半分になりました。

収穫が終了した露地の畑は耕うんして、春からの野菜の栽培に備えます。


寒さの厳しいこの時期、露地の出荷品目は少なくなりますが、ハクサイやネギなどといったこの時期ならではの冬野菜の収穫・出荷が続きます。



                                          (蔬菜作物 中村)











2019年1月8日火曜日

有楽椿

  現在当フィールドセンターのハウス内では、有楽椿(ウラクツバキ)が開花しています。

  有楽椿は、織田信長の実弟で茶人でもある織田有楽斎長益が茶花として愛用したことに由来します。
  室町時代の頃に中国から導入されたツバキ属の原種と、日本のヤブツバキとの間にできたとも言われていますが、定かではない様です。また関東では太郎冠者(タロウカジャ)の名で呼ばれることもあります。



  開花期は12月~4月と長く、紫色を帯びた桃色の一重、中輪、筒咲き~ラッパ咲きで微香があります。

(造園樹木  本間)

2018年12月26日水曜日

サトイモの毛羽取り


寒さも厳しくなりました。今回のブログではサトイモの収穫後の調整作業を紹介します。

これは収穫して、子イモや孫イモに分けたサトイモです。いろいろな大きさのものが混ざっています。

調整前に画像のような小ぶりのイモ、しなびたイモは別にします。そして大きなものは毛羽取りという調整作業を行います。
これは毛羽取り前のサトイモです。表面には泥がついています。
これがサトイモの毛羽取り機です。
イモを入れる部分に適量、イモを入れます。
あとは機械を動かして、表面の毛羽を取る部分に転がしていくだけです。
 毛羽取りした後のサトイモです。表面がきれいになっているのがわかると思います。


サトイモは直売所で1月~2月位まで出荷します。品種はけんちん汁に最適の“土垂”です。
 
 

早いもので、今年も、あっという間の一年でした。ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。

                                        (蔬菜作物 中村) 

2018年12月21日金曜日

木枯し1号、不発

暖かい晩秋でした

39年ぶりに 吹かなかった
『木枯し1号』


なかなか散らない ウメの葉


残った葉は 
せん定作業の支障となります


樹形が見通せず
背中に葉が入ったりもして


ずっと続いた暖気のせいで
きれいな紅葉が長く楽しめましたが


台風による塩害で傷んだ葉も
見事な色づきでした


絡まったツタも
真っ赤に染まりました


そんな暖気も
寒気の南下と北風で
はらはらと 散り始めました


だれにも踏まれていない
落ち葉のじゅうたんは
早朝の楽しみです


そろそろ 冬本番
『北風小僧の寒太郎』の出番かと


気をひきしめて
せん定作業に入ります
(果樹加工 むらた)