3月に入り、昼間は暖かい日も多くなってきました。
果樹部では、剪定の真っ只中です。
ブドウの剪定は終わりました。
切った枝にこのようなものがありました。一部分が異常に膨らんでいます。
小さな穴があいています。
切ってみると中心に穴が開いていて食べられています。
いました。これは、ブドウスカシバ(透翅)の幼虫です。(頭が茶色い。)名前の通り、成虫の翅には鱗粉がついていません。(実際に成虫を見たことがないのですが。)
幼虫の大きさは1cmくらいです。この後蛹になって、6月頃、穴から体の一部を出して羽化します。
羽化した後の抜け殻です。これはキウイの樹にありました。別の種類のスカシバかもしれません。
いずれの被害も、剪定後の切り落とした枝にあったのでよかったです。
害虫防除は大変な作業です。
これからは、カキとナシの剪定が待っています。
櫻井(果樹・加工)
2019年3月1日金曜日
ピーマンの播種
まだまだ寒い今日この頃ですが
夏野菜の栽培が始まっています。
1月30日、ピーマン(京ゆたか)の播種を行いました。
1月30日、ピーマン(京ゆたか)の播種を行いました。
培養土をセルトレイ(育苗用の連結ポット)に平らになるように入れて
指で軽くくぼみをつけ、その部分に種子を1粒づつ播いていきます。
種子の外見は(当たり前ですが)
ピーマンの中の種にそっくりです。
播いた後は土をかぶせて表面を平らにならし
ジョウロでたっぷりと潅水します。
ピーマンの発芽適温はかなり高温(約30℃)のため
芽が出るまで発芽室で乾かさないよう管理します。
播種後1週間、ようやく芽が出揃いました。
播種後2週間
播種後3週間。
本葉が1~2枚出てくるとそろそろ植え替え時期です。
(蔬菜作物 山崎)
2019年2月22日金曜日
樹木の冬芽
今回はセンター内の樹木(落葉樹)の冬芽を少し取り上げてみました。冬芽は樹種によっていろいろな形をしていますので、樹木の名前を覚えたり、判別するのに参考になる部分です。
皆さんは下記の写真をみて樹木名が分かりますか?今回はクイズ形式にしてありますので、当ててみてください。正解は一番下に書いてあります。
少し語句の説明をしますが、冬芽とは花芽と葉芽の総称で冬芽の外側を覆っている皮を芽鱗といいます。芽鱗に包まれた冬芽を鱗芽といい芽鱗に包まれていない冬芽を裸芽といいます。また枝の先端部分の芽を頂芽といい、枝の途中にある芽を側芽といいます。
皆さんは下記の写真をみて樹木名が分かりますか?今回はクイズ形式にしてありますので、当ててみてください。正解は一番下に書いてあります。
少し語句の説明をしますが、冬芽とは花芽と葉芽の総称で冬芽の外側を覆っている皮を芽鱗といいます。芽鱗に包まれた冬芽を鱗芽といい芽鱗に包まれていない冬芽を裸芽といいます。また枝の先端部分の芽を頂芽といい、枝の途中にある芽を側芽といいます。
①頂芽部分の花芽です。花芽は大きく軟毛で覆われています。4月上旬位に紫色の花が咲きます。 |
②頂芽です。細長く皮質の芽鱗で包まれています。槍のようですね。5月~6月に黄白色の大きな花が咲きます。 |
④頂芽は半球形か三角錐に近い形の冬芽もあります。良く街路樹に植栽されています。また実は茶碗蒸しなどに入っています。 |
⑤紡錘形で平たく数枚の芽鱗で包まれていますが、剥がれやすく裸芽になっている場合があります。右側の茶色で裂けているものは種子が入っていた蒴果です。6月~7月にツバキに似た白い花を咲かせます。 |
⑥芽鱗が剥がれやすく、写真のように帽子を被っているような状態か、裸芽の状態の冬芽もあります。ツツジ科の樹木で樹皮が剥がれ樹肌が滑らかになります。 |
正解:①モクレン、②ホオノキ、③ベニバナトチノキ、④イチョウ、⑤ナツツバキ、⑥リョウブ
(造園樹木 本間)
2019年2月12日火曜日
この時期の温室のトマト
これはトマト類(トマト・ミニトマト・中玉トマト)を栽培している温室の入り口の表示です。表示のようにトマト類をはじめ、メロンやキュウリをローテーションで栽培しています。
これは温室の中の様子です。向かって右側が中玉トマト、左側がミニトマトです。
この3ベッドはトマトです。すべての種類で最初の花房の花が咲き始めました。
これはミニトマトで品種は“千果”です。
同じミニトマトですが、こちらは果実が黄色の“イエローミミ”です。
こちらは中玉トマトで品種は“シンディースイート”です。その名の通り、甘味の強い品種です。
こちらはおなじみのトマトの花で、品種は“桃太郎ピース”です。
一口にトマト類といっても、花の咲き具合などは品種で違うことがわかるかと思います。
いずれの品種も開花後60日前後で収穫できる状態になります。気温によっても変わりますが4月上旬からの収穫・出荷となります。この時期の野菜類は出荷品目が少ないため、収穫が楽しみです。
(蔬菜作物 中村)
2019年2月8日金曜日
39年目の冬に
千葉大学に採用され
39年目の冬
ちらほらと咲き始めた
ウメをせん定中です
伸びた枝から
一年の生長を確かめ
全体を眺めます
ひと枝ひと枝 間引いたり
あるいは 切り返しながら
樹形を整えます
ひと息ついて 全体を見回すと
幹の太さにあらためて
歳月の経過を感じます
『園芸学部附属農場』 から
『環境健康フィールド科学センター』 へ
名称も組織も変わり
慌ただしくなりましたが
樹々は 泰然自若
齢を重ねた 樹をみていると
樹を育てていたつもりでしたが
樹に育ててもらっていたんだと感じます^^
(果樹加工 むらた)
2019年1月30日水曜日
メロンのあとは青梗菜
私のブログでは、11月にメロンの抑制栽培が終わりました。
このハウスでの次の栽培は、春播きのメロンを3月のお彼岸あたりの定植で予定しています。
しばらく養液栽培の設備が空きますので、何か栽培を始めようかと思います。
栽培期間が長い野菜はダメですので、何か葉物野菜でと考えました。
そこで、青梗菜(チンゲンサイ)を思いつきました、ちなみにチンゲンサイの栽培を
日本で最初に確立したのは、柏市内にある農家さんですので、柏市での栽培も
盛んな野菜となっております。
このハウスでの次の栽培は、春播きのメロンを3月のお彼岸あたりの定植で予定しています。
しばらく養液栽培の設備が空きますので、何か栽培を始めようかと思います。
栽培期間が長い野菜はダメですので、何か葉物野菜でと考えました。
そこで、青梗菜(チンゲンサイ)を思いつきました、ちなみにチンゲンサイの栽培を
日本で最初に確立したのは、柏市内にある農家さんですので、柏市での栽培も
盛んな野菜となっております。
12月3日、200穴のセルトレイに播種しました。
写真は播種後18日の苗です。定植適期を迎えました。
定植はメロンの栽培後の培地を、そのまま使います。
メロンの残った根株を取り除き・・・
12月21日、根株あとの間に2株ずつ植えていきます。
一週間後、12月28日です。
根が活着し、葉が広がって見えます。
次は年明け1月2日です。
茎が太くなってきました。
1月7日です。
これくらいだと、もうミニチンゲンサイで食べられそうですね~。
1月11日です。
葉が丸みをおびて、大きく広がってきました。
1月18日です。
播種後7週目でもう形はチンゲンサイですね。
これから草丈も伸びて株元はもったりと膨らみ、
チンゲンサイ本来の形になっていきます。
あと10日くらいで収穫開始でしょうか。
次のブログの時は収穫が終わっているかもしれませんが、
立派に育ったチンゲンサイの収穫を、ご紹介できればと思います。
(蔬菜作物 榎本)
2019年1月25日金曜日
冬真っ只中
1月も中旬を過ぎ、寒さも本格的になってきました。
果樹部門では剪定の真っ最中です。
ガラス温室のイチジクです(ドーフィン)。元から2芽を残して切り返していきます。切り口には癒合剤を塗布します。
樹を植え付けてから10年以上たっているので、若い枝に更新しています。
こちらは、ブドウ(ピオーネ)です。短梢剪定をおこないます。普通ブドウをこのように強く切り返すと枝ばかり伸びて、花が咲いても花ぶるいをして、結実せずに落ちてしまいます。そのために、植物ホルモン(ジベレリン)を使って強制的に結実させます。
ブドウも、元から2節の芽を残して切り返します。
これはカキ(平核無)です。これから剪定をおこないます。一番先端の大き目の芽から、春に枝が伸びてにその枝に花芽がつきます。ですから、この部分を剪定の時に切ってしまうと実はとれません。
今年はサクラの開花時期が昨年より早くなるという情報がありました。剪定も早めに終わらせたいものです。
櫻井(果樹・加工)
果樹部門では剪定の真っ最中です。
ガラス温室のイチジクです(ドーフィン)。元から2芽を残して切り返していきます。切り口には癒合剤を塗布します。
樹を植え付けてから10年以上たっているので、若い枝に更新しています。
こちらは、ブドウ(ピオーネ)です。短梢剪定をおこないます。普通ブドウをこのように強く切り返すと枝ばかり伸びて、花が咲いても花ぶるいをして、結実せずに落ちてしまいます。そのために、植物ホルモン(ジベレリン)を使って強制的に結実させます。
ブドウも、元から2節の芽を残して切り返します。
これはカキ(平核無)です。これから剪定をおこないます。一番先端の大き目の芽から、春に枝が伸びてにその枝に花芽がつきます。ですから、この部分を剪定の時に切ってしまうと実はとれません。
今年はサクラの開花時期が昨年より早くなるという情報がありました。剪定も早めに終わらせたいものです。
櫻井(果樹・加工)
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